二つの地域を「本拠地」として暮らす僕の二地域居住(東京・札幌)

一般的に、二地域居住は「平日は都会で仕事して、週末は田舎暮らし」というケースが多いかと思います。僕は現在、東京と札幌の二地域居住をしていますが、両拠点を本拠地にする二地域居住です。余暇や趣味のためではなく、あくまでも「ビジネスを軸とした、もう一つのメイン人生」のための街として2021年から札幌でビジネスを開始しました

二地域を本拠とするときの壁

二地域を本拠地にする、というのは結構負担が大きいです。両方のエリアでビジネスをやりながらなので、「週末だけ片方の地域でゆっくり」という感じではありません。特に家族は東京にいますので、札幌は仕事以外で滞在する時間はほとんどありません。

そして本拠地、とは言っても、札幌ではホテル住まいをしています。安いビジネスホテルであれば一泊3~4千円程度で泊まれるのが札幌の良いところ。どうせ寝るだけと思えば何の不自由もありません。

改めて問題はやはり家族のことです。現在身重の妻と犬がいるので、やはり彼女らと離れる時間は寂しく感じますし、あまりに離れている時間が長いのも良いと思っていません。この辺り家族からの理解を得られるか、自分自身その生活に納得できるかは非常に重要な要素になりました。

移動距離も重要。羽田空港から札幌まで1時間半なのは助かる。LCCなら片道5千円程度で行けることも。2泊3日して3万円でお釣りが来ます。

信頼できるパートナーとの出会い

二地域でビジネスを行うと、もともと住んでいたほうではない地域のビジネスの「主」はどうしても誰かに任せる形になります。僕は、この「誰か」との出会いこそが最重要の要だと思っています。僕の場合は動物病院の院長ですが、彼との出会い、そして絆が僕にとって人生を変える大きな意味を持っています。

僕は今まで何度か起業して、失敗したり、少しだけ成功したりを繰り返していますが、その経験で「共同経営者」の存在が相当に重要だと思っています。なぜなら、事業が成功するかどうかは戦略やプロダクトではなく「組織」が決めると思っており、僕が組織が苦手なので、そこを任せるのが「共同経営者」だからです(すみません無責任で)。院長は厳しく、一方で優しく、大きな視野を持ち、公平で、誠実な人物です。一緒にやっていただけることに感謝しつつもっと自分を高めねば!と思わされます。

パートナーと”ビジョンの共有”が最重要

そんな重要なパートナーとの関係性ですが、「飲みに行く」とか「苦楽を共にする」ということも重要な一方、最も重要なのは「中長期ビジョンの共有」です。これは年齢的な問題もあるかと思います。20代の時は正直ノリだけで一緒にできるケースも多いと思いますが、僕も院長もアラフォーです。人生を乗せて判断、決断をしていくタイミングです。そんな時、決断の一つ一つを曖昧な論拠や、正論のぶつけ合いで答えを出す、ということは適切ではありません。もっと太い軸が必要です。それが「ビジョン」です。これがすりあっていれば、日頃の細かい論点はお互いが勝手に推進していっても問題が起きにくくなります。

お互いの仕事の領域があまりにも違いすぎたり、距離的な制約で会える時間や頻度が低いことも、ビジョンがより重要になる一因と言えるかもしれません。

これからの札幌での活動

僕は東京と札幌で活動しており、どちらも本拠地と言っていますが、今のところはやはり東京が主体となっていることは間違いありません。しかし、今後は札幌の比重をどんどん上げていきたいと考えています。また、事業の拡大に伴って、必然的に札幌に滞在する時間も増えるでしょう。どんどん札幌の起業家や獣医師さんと交流を深め、札幌の進展に少しでも貢献出来たらなと思います!ちょっと大げさですが。