札幌で経営会議してきました:リモート議論が否定されるケース

一週間ぶりに札幌訪問。今回は弾丸で一泊二日。目的は経営パートナーである院長と、来期以降に向けて、短期、中期の戦略の話し合いです。話し合いと言ってもお酒飲みながらなんですが。

札幌駅を背に、大通り公園側を向くとこんな感じ

「拡散」の時は対面で話すことが重要

リモートワークが非常に盛んですね。僕自身ほとんどの業務をリモートでやっています。一方で、時間やお金をかけてもやはり札幌に行って「対面で話す」ことの重要性を感じることがあります。

議論には「拡散と収束」があります。拡散は広くアイデアを広げるときで、収束は議論を取りまとめ結論に近づけるときです。収束の際は比較的リモートでもうまくいきますが、拡散の場合はやはり対面が良いなと改めて思います。

拡散の時に対面が必要な理由

拡散の時は、収束と比較して「わかっていないこと」が多いため、沈黙になる時間が増えがちです。沈黙と言っても、それは考えを深めているためなので特に問題はありません。しかし、リモートと沈黙は相性がよくありません。

また、ほかにも若手や、おとなしくて積極的な発言が苦手なタイプの人がいる時、それを察してファシリテーションする必要が出てきます。一瞬唇が動けば、発言を促したりするわけですが、その動作をリモートだと見逃がしがちです。

こういった理由から、拡散の議論をするときは特に対面のほうが向いているなと感じます。

チーミングが済んでいないときも対面のほうが望ましい

チームの相互信頼状態には段階がありますが、まだ十分な信頼関係ができていないときの議論も、対面のほうが望ましいケースが多いです。これは、対面議論を通じてそもそもの信頼関係を構築するということもありますが、議論前後のコミュニケーションで信頼関係が大きく構築される、という意義のほうが大きいかと思います。

議論を始める前に、一緒にコーヒーでも飲みながら他愛のない話をする、というだけで議論がぐっとしやすくなるでしょう。

閑話休題:経営の議題は主に短期・中期

今回は一泊二日の短期・弾丸での札幌訪問となりました。院長との話し合いは主に「短期」と「中期」の経営課題の認識と対策案のすり合わせです。短期はざっくり半年くらい。中期は1年半くらい先までについて話し合いをします。会社規模が大きくなるともっとスパンも伸びるのでしょうが、僕らの現状だとこれくらいが適切です。

ポイントは、「長期を省くこと」と「短期・中期が常に長期に繋がっていることを確認すること」です。詳細は割愛しますが、議論を通じてここ1年半の重要課題が明確になり、それが次につながることを明確にすり合わせできたのではないかと思います。今後も月に1週間くらいは札幌に滞在(二地域居住と呼べるのか!?)しながら、起業をしっかりと成功させるために頑張ります!