SNSのリンクを必須にするようなVCとは縁を切りたい

僕は2社スタートアップを立ち上げ、1社は上場企業に株式売却、2社目は今まさに資金調達を終えた、という局面にある。1社目ではVC2社から調達し、2社目は1社からのみ調達をした。VCに対しての印象は極めてポジティブで、「VCに出資してもらうの怖い、自由が失われる」みたいな言説には基本反対の立場だ。しかしそれは起業家とVCの利害が一致している局面に限られる。利害は対立することもあるし、そんなときは彼らは見事に起業家ファーストではなくなる生き物なので、辛くなることもある。

それはVCが持つ「性悪的な側面」というよりは仕組み上あたり前の話であって、だからVCが悪いという話にはならない。構造としてのVCは起業家にとって非常に善性の高い組織だと考える。

一方で、構造の話ではなくて個性の話として、やはり相性が合わない、または場合によっては起業家にとって悪性の高いVCというのが結構いる。

この時代にSNSリンクは必須か?

たまに、VCのイベントに参加したり面談を申し込む際の入力フォームに、X(旧Twitter)のプロフィールURLを必須項目にしているVCがいたりする。何かしらの意図があってそうしているのだろうし、一種フィルタリングのつもりなのだろうと思う。

逆に起業家の方からも、そういったところからVCはバシバシ切っていく姿勢が必要だ。僕は自分の時間やアテンションを守るためにXもInstagramもインストールしてない(Facebookは業務上Messenger使うので残している)。

はっきり言って2025年にSNSのプロフィールURLを必須にしているというのはかなり悪手だし、単にセンス悪いなと思う。

全VCに好かれる必要はない

違和感のあるVCとはどんどん距離を置いた方が良い。出資してもらった後にはそういうわけにはいかないので、出資前の直感を信じてバシバシ切る。逆に「VC・投資家のご機嫌を損ねたらまずい」と思っていたらそれは事業が黄色信号だと思ったほうが良い。

もちろん黄色信号でも資金調達をしなければならないケースは多々あるので、そういったときは仕方ない。が、それは黄色信号で、あくまでも特殊ケースの調達だと自覚しないといけない。